オッカムの剃刀
オッカムの剃刀とは、簡単に言うと
理論はできるだけ簡潔であるべきだ、
という意味です。
「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。
もともとスコラ哲学にあり、14世紀の哲学者・神学者のオッカムが多用したことで有名になった。様々なバリエーションがあるが20世紀にはその妥当性を巡って科学界で議論が生じた。「剃刀」という言葉は、説明に不要な存在を切り落とすことを比喩しており、そのためオッカムの剃刀は思考節約の原理や思考節約の法則、思考経済の法則とも呼ばれる。
またケチの原理と呼ばれることもある。
短ければ短いほどいい、とは言いません。
必要ならば言葉を尽くして説明するべきだし言葉が足りなくて他者に理解してもらえない人は世の中にごまんといますから。
ただし、必要十分な情報はあるのに余計な装飾(虚飾)や空虚な言葉を追加すればそれは冗長極まりません。オッカムの剃刀とは、そういう無駄を省いてコンパクトにせよ、という戒めです。
日本でいえば俳句(17文字)は、まず短歌(31文字)が生まれて、それをもっと省略して作られたコンパクトさの極み、世界最短の定型詩です。
オッカムの剃刀が使われることによって生まれた
文芸の好例と言えると思います。とはいえ、コンパクトさ、シンプルさを保つのは本当に難しいです。
どうしても言葉を足したり、装飾を加えたほうがわかりやすく伝えやすいと思ってしまって、実際そうしてしまうんですね、人は。
長くなりましたが、現在の星回り、
幸運の鍵は「シンプル・イズ・ベスト」です。
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